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Atelier / C Melody Saxophone

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2013年 02月 09日

百聞は一見にしかず

ここのところ口コミよりもネットから直接依頼を受ける件数が増えていますが、半信半疑でいったいどんなもんなのかを知りたくて楽器を持ち込まれる方も当然居られます。最初からふる調整やカスタムを依頼する前提の方が多いですが、やはりネットで、しかも有名店とかでもないし、しかも通常のリペアとは違う事をやっているなんて心配だったり、逆に好奇心を持たれたりと、重々理解できます。

まぁ、カスタムは判りやすいというか、使いやすい様にしていくというのはサックスに限らず車やバイクじゃ当たり前な事ですし、、

特に調整の追い込みがいったいどの程度なのか、どういう事を言っているのかを知りたいというのが強い様ですね。
自分の楽器は評価のあるブランド・モデルだし、リペアに出しているのも一流と言われている所だし、もう調整状態については何も問題ないはず! と信じているのがこの世界での通例です。
実際、道場破りじゃありませんが、某一流点で調整したばかりの物を さぁどうだ!何も問題ないだろ! チェックしてみぃ! という感じで持ち込まれる事もありますが、ことごとくうちのチェック・基準では不合格になります…
勿論、言葉巧みに嘘を言って自分を持ち上げる様な事はせず、御本人が直接状態が判る様にある方法で示しています。(というか、御本人に一発で判る様にチェックしてもらっています)
こればかりは口で言っても、ネット上で文章で書いてもしょうがないというか、いまいち説得力はないのですが、直接目の当りにするともう否定のしようのない現実と痛感されます…

ネックのジョイントに関する問題も同様です。
どこかに書いたかと思いますが、ネックのジョイント部の状態も楽器全体の鳴りを大きく左右する点なのに、ここがダメな状態になっている個体が非常に多いです。
勿論、スルっと入る なんて論外です。ネジを締めればしっかり固定されている などというのは、単に力学的にネックが回らない様に固定されているだけで息は駄々漏れです。
この調整も通常のリペアでは行っていない・使っていない独自のツールを製作してジョイント部の加工を行っています。

楽器を試奏して楽器の良し悪しを見るというのは、殆んどその楽器の調整状態を判別しているに過ぎませんが、同様にネックをとっかえひっかえして吹き比べるというのもジョイント部の相性を見ているのが大半といっても過言ではないでしょう…



で、毎度の事ながら、そういうとことん調整を追い込むという事を押し付ける気は毛頭ありません。今の状態で満足ならそれでいい と思いますから。
皆さん固定観念に少なからず縛られているので、大げさに言うなら調整を追い込んだ楽器は今までのサックスとは違う楽器という位の認識を持って最初接する必要がありますから、、
固定観念を捨てきれない人には扱えないと言ってもいいでしょう。女子中学生でも扱えていますが、1%位経験の長い人程固定観念やプライドを捨てきれず駄目な方も居られますので、、

調整の依頼の前段階として、自分の楽器の調整状態が実際どうなのかを知りたくて来られる方も多いです。そこで実際に本人に判る様にチェックして、後どうするかは御本人次第 としております。





そういった注意書き的な事?はおいときまして、、
サックスの構造上のネタとして一つ。

今のサックスは殆んど最低音付近のキーガードのあるキー(四箇所)にキーの戻りストッパー(開き調整と言った方がわかりやすいのでしょうか?)となる部分があり、これらがネジになっていてそこにフェルト等が付いています。
もうどのメーカーもどのモデルも何の考えもなしに惰性でそういう構造を取り入れています。
が、実はこの構造、百害あって一利なし な全くもって無駄なものなのです。
このネジをワンタッチで回せてキーの開きを調整できる などと思ってはいけません。なぜなら調整に関して全くワンタッチでは済まないからです。それに、このネジで調整できる程度の微々たる変化ではピッチがどうこうなる程の調整はできません。
特に最低音の二つのキー。これらのこの部分を勝手に回して調整ゴッコをしてはいけません。ちゃんと調整されている楽器であれば、勝手にここをいじるとテーブルキー部で必要なバックラッシュが無くなり、最低音付近のキーをしっかり閉じられなくなったり、G#キーが開いたままになってしまったりといった事態に陥ります。
楽器の事を実際にはよく知っているわけではないのに知っているつもりで弄ってしまう方が多いのですが、知ってるつもりは知らないのと同じです。
隙間があるのが嫌だから勝手に詰め物をする等よくありますが、気分と楽器の構造とは何ら繋がりはありません。そういうものなんだと理解して使うものです。

そして、このネジ構造、少しでも緩いとビビリが発生し、この不良振動が著しく楽器の響きを阻害します。もしスルスルと周るとかカタカタするなどという場合には早急にネジロック剤で固定しましょう。
私はこの部分が回る事の無意味さと不都合を知っているのでいつもロックタイトで固定します。

むしろ、G#キーの強制開放バネ等をコストダウンで省いたりせずこの無駄なネジ部を排除して安いサックスでたまにあるキーガードと一体の板状のままにしてコストダウンしてその分先のバネ等本来あった方が良い機構を付けておくべきでしょう。
実際、キーガード一体のものの方が響きは良いのですから。

# by k_ohtake | 2013-02-09 23:19 | 日常
2013年 01月 22日

あ・・・・・

また丸々一年放置しておりました…
やはりネット上で(ブログ等で)色々他に無い話題をご提供して暇つぶしでもしていただければ と思いますがやっている事は調整の追い込み等骨格としてほぼ決まっている事と、あとは人それぞれで様々、あまりにも多岐に渡るカスタマイズを行っているので記事を書こうとしても次の日には別の作業に取り掛かり の繰り返し…

介護というか面倒見やらまだ少し続いている東北関係のお手伝い等もありなかなか精密作業の方が進まず、この一年間は殆んどサックスの作業をしてました。心身共に少々負荷がかかりすぎて自分が壊れるかと思う事もありつつおかげさまで新規のお客様も増え、サックスのお仕事で救われている感がありますね… というか、実際に救われてます。
ここ数年、大病というものは患った事は無いのですが、色々と珍しい症状や他人事と思っていた事を自ら経験しましたが、中学生の頃から素粒子論やら宇宙物理学なんぞというものに没頭してたりという事もあってか、厄といったものは全く興味もなく意識していませんでしたし、今まで厄年前後にどうこうした事も無かったのですが、ここ数年、もろに色々な事がまとまって身に降りかかって、一応通り過ぎた今になってたまたまタイミングが重なっただけと思いつつも面白がってたりします… あまりにもドンピシャで…
と、その手の話はあまり面白くないのでそれは置いときまして、、




相変わらずこの楽器の世界には錬金術か魔術かの様な物理法則的裏づけの無い話が多々ありますが、新規の方々は口をそろえて当方のサイトに書いてある事に理解されて清水の舞台・・・程ではないかとは思いますが、オーダーされます。
ネット関係はすっかり放置していて自分でもどこに何を書いてたかも忘れてる程ですが、極当たり前な事や自分が数多くの楽器を完全分解して様々に実験をして得た事実しか書いていない筈です…


顧客の方では救急という制度?をとっていて夜中や早朝でも付きっ切りでイレギュラーな事態に対処するといった事をしていますが、勿論都合が付かなければ直ぐにとはいかないです…  こういうのは大手さんなんかができないものですかね…
勿論、妨害、嫌がらせといった事もありますので一見さんお断りが当然となりますが



サックス自体での何かネタといえば…

やはりネックは新しい物の方がイイ という事でヴィンテージ楽器に今のヤマハやセルマーのネックを付けられる様にするオーダーが増えた事と(G1とか人気でしょうか)、ヤナギサワのカスタム依頼が例年より多かったのがあります。
この話をアトリエで他のお客さんに話すと、ピッチとかどうなんですか? と聞かれますが、どうなんでしょう、、 このオーダーのお客さんは皆さん元のネックよりもイイ と仰います。元々ヴィンテージ楽器というツボの広い楽器を使いこなせている人には全く問題ない様です。自分もピッチが合わないとかいった事ありませんし、、
ただし、今の楽器の様にツボが狭いというか、多少ずれた吹き方しても楽器の方が矯正してピッチが合う性格の楽器でないとコントロールしきれないとか柔軟性のない凝り固まった吹き方をされている方には使えないのかもしれません。もっとも、それはネックの問題ではなくオリジナルのネックを付けた状態でも同じでしょうけど、、

ヴィンテージといえば、痛くてしょうがない凸型の小さいサムフックやサムレストの交換や偏心サムレストの依頼は相変わらず定番です。去年はサテンシルバーのオーダーが増え、真鍮に銀メッキをしてもすぐ磨耗してしまうのでサテンシルバーには洋白銀でサムフックを作る事にしました。




カスタムという内容がどちらかというと保守的な?ヤナギサワのユーザーさんには馴染まないのかと思っていたのですが、去年は増えました。
ヴィンテージから最新の物まで色々扱いましたが、構造や調整具合で目立つ ダメな点 が多々ありましたが、中でも特にソプラノに ??? という点があり、ヤナギサワのソプラノといえばとても人気があり、実際良いものなのですが、こんな事しちゃってる為に全体の響き・ヌケが悪くなってしまってる という事態に陥ってしまってて、しかもそれはメーカー出荷時からそうなっている様で… 勿体無い…
ヤナギサワに限りませんし同様にソプラノに限った事ではありませんが、評判が良いはずなのに良く鳴る楽器を吹いたことがある人であれば 何か響きやヌケがイマイチだな~ という場合はそこを中心に色々調整不良が原因でしょう。 **で調整してるから万全なはず というのは幻想です… 残念ながら…

といった事はアトリエで直接対応しているお客さんにだけオフレコ的に話す内容なのですが元々そんな様な話はサイト(ブログ)で書きまくってたはずなので今更という事で…


その楽器が持つ最大のポテンシャルを出す調整 だけでなく、もう少し柔軟にさじ加減をする調整にシフトしていますが、それでも息漏れを徹底的に無くして行くと不完全なサックスという楽器の設計上やはりしっかり押さえなくてはならないのですが、全般的に経験が長い人程馴染もうとはしない傾向にあります。まぁ、長年やってる自分がまさか今更キーの押さえなどという初歩中の初歩的な事でダメだしされる様な事態があるわけがない というプライドが邪魔したりするのでしょうし、多くの人を間近で観察していて気づきましたが、経験の長い人や自分の求める音も関係するのか、フェザータッチ通り越してキーが完全に閉じない状態で吹いている・吹けている方も居られます。そういう楽器を鳴らさない吹き方をされている方には当方の調整は無意味な事ですし…

当方の調整は主に柔軟な方や楽器の鳴り・音色のコントロール幅を広げたい人、初心者 といった人向きかもしれませんね。胡散臭い固定観念を植え付けられる前の初心者さんなら最初からそれに慣れてしまえばそれが当たり前になりますし、楽器の調整不良から来る変な癖の為に遠回りしたり変な癖が付いて後々修正に苦しむ事もありませんので、、



去年という事でもなく、例年結構あるのですが、あちこちのリペアさんをたらい回しになって最後にうちに来る という楽器… 良く鳴る状態の楽器を吹いた事があって、その鳴りには到底及ばないその個体 やはりアタリハズレ のハズレなんですかね~ と… ある意味ハズレなのでしょう。でもそれはその個体が遺伝的に持っているどうにもならない事なのではなく、調整状態がハズレ という意味です。(プラス、楽器の育ち具合がありますけど)
こういう個体が来ると正直心苦しくて… あちこちでトータルすれば結構な額を費やして来たであろう事を思うと正規の調整費用・カスタム費用を請求するのが心苦しく… お客さんには それは今回の依頼とは関係ない事ですから気にせず~ と言って頂きますし、たしかに自分には関係ない事なんでしょうけど…

それまでに掛けられた手間の上に当方の調整が加わるのではなく、土台からしてダメ調整だったりするので結局全部白紙状態にリセットして丸々やり直す事になるのでちょっと手を加えればイイ という事にはならないのです…

# by k_ohtake | 2013-01-22 19:33 | 日常
2012年 01月 06日

2012年 明けてましたでございます。

不覚にも年明けそうそうぶっ倒れておりました・・・ インフルエンザでもなさそうですしノロでもなさそうですし、、ただの食中毒なのかも不明のままに、、
母用に買ってあったエスマーゲンを試しに飲んだら何気に回復に向かってる感じなのでまさか餅の食べ過ぎ??
いや~ 例年に比べたら少ないほうですし、今期はやりませんでしたが毎年実家で餅ついて大量に作ってましたから、、

ネットも今日は繋がり易い、、

そんなこんなは置いといて、、


普通無さげな辺境のサックスネタでもツラツラ書こうと思っているのについ放置、、
少しずつでもネタやらないと、、
あくまでもうちだけのアブノーマルな話としてかる~く流しといてください。
人様に、世間に押し付ける気は毛頭ありません。苦情も一切スルーします。


最近本当に気に入っちゃってこれで遊んでばかり、、いや練習を(といっても口が続かないのでそんな長くは吹けませんしここ数日は布団の中なので・・)してるのがこの なんちゃってマイケル・ブレッカー仕様 の例の初期Mk6コピーのテナー。
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転がってたキャノンボールの(ニッケルメッキですけど)それっぽいネック(グローバルシリーズの)を合わせて自分の手に合わせてカスタムと調整の追い込み、独自調整を、、

マイケルブレッカー氏のテナーにしてあるのと同じ加工をしてありますが(これはサックスの構造上の欠陥を補う為の追加加工)、氏のテナーの加工よりももっと効果のある具合にしてあります。あれだと やってないよりは多少はマシ というくらいにしかならないので、、 もっとも、こっちの加工でも本質的な解決にはまだまだな手法なんですが、自分がやってる独自調整のさじ加減を小さくできるので無駄な事ではありません。
まぁ、なんちゃってブレッカー仕様 と名づける為にやっといた というのが実は一番の理由なんですが・・・

164では音が太すぎる気がする場合にこっちでMk6っぽくもう少し軽く吹く感じに、、 いや、やっぱり渋いですね~ 殆ど調整の問題ですが、流石に人の話し声よりずっと小さいピアニシモから全域素直に音色となって出てくれるのでいつでも室内で練習できますし遊べます。指のトレーニングが主ですが、、

自分の楽器の御約束的に、、 オクターブアームの先端には8mmのルビーカボくっつけて、ベルと二番管を繋ぐ部分はネジが最初から無くなってたので半田付けして残ったネジ穴の所に同様に余ってた8mmのルビーくっつけてあります、、
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面白いのは、いまだに
「これをつけた事で音の響きや楽器のレスポンスってよくなります?」
と初めて見た人が聞く事・・・

「いや~ んな事で楽器のレスポンスが変わったり響きが変わったりなんてことありゃしませんよ~」
と一言、、
少なくともプラセボの生じない私には変化感じないし出もしません、、



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たま~にMk6やMk7でサムフックの位置が右側にあり過ぎて使い難い という事で左に土台ごとずらす事がありますが、当然Mk6をコピーしてるこれも同様に馬鹿みたいな位置にあるので左に7mm程移動させました。単に左右の位置というだけでなく、円の外周上を移動するのでフックの面の角度を変えるのが大きい理由といえるかもしれません。
本来理想なのはフックの面とキーを閉じたときのキーボタンとの面が平行になっている事なのですが、あれだけ細かい部分でサックスのキーメカの事をよく分析して改良したMk6というよく考えられた楽器を作ったセルマーが何をとち狂ったか異様な角度にしてあるので、まるでくの字に摘む様になっている為にキーをしっかり押さえられないんですよね、、
この角度を変えるだけでも低音のパワー・反応はガラリと改善します、、
以前ラッカーも綺麗に残ってるし という事で躊躇されてた方のカスタムで、サムフックの土台は元の位置のままにサムフックを左側に伸ばし角度を変えてキーと平行になるサムフックを作った事がありますが、そういった手法もあります。

位置的にはこの場合には左に7mm程が丁度よかったのですが、フック面の角度がまだ駄目なのでサムフックの方を途中からネジってキーと平行になる様にしました。
手の小さめの方にはこの捻りサムフックだけでも済みますね、、 市販のフックを捻れば出来上がり~



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右手はこれで済みましたが左のキーが今度は手の大きさ・指の長さの個人差という問題があり、私の指は短めなんですね、、殆どのテナーは中指と薬指のキーが短いので指の先の方で押さえる状態になってしまいます。
特にしっかり押さえなければならない肝心の中指と薬指でこれでは話になりません。
テーブルキーをひたすら連続操作していてこの二本の指がどの位置にずれているかで指の適正な位置が測れると思います、、 指先で辛うじて踏ん張ってます じゃ駄目です。
この楽器の場合中指キーを+5.5mm薬指キーを+6.3mm延長させる事でまぁとても気持ちいいフィットを得られました。
無理なくしっかり楽に押さえられる事で例のしっかり押さえる必要のあるキーが楽になりましたね、、 これはキーの長さが伸びた事で梃子の原理も更に加わった事もありますね、、

まぁ、考えは人それぞれですから、、
私の場合はコレクターでもないし当初から売る時の値段気にして工場出荷状態を維持せねば等とは微塵も思っておらず、自分が楽しむ為の道具だと思っているので自分用にすぐ作りかえるのはあらゆる道具に共通する事なので・・・

そもそも、、、 メーカーって何故三段階位キーの長さやキーボタンの位置を変えて売っていないんですかね、、 バイオリン等じゃまるまるサイズ変えて作って用意してるというのに、、 たかだかいくつかのキーだけの事、、成長したらそのキーだけ交換すればいいってだけのシステムなのに、、
140cm位の人から2m超えの人まで同じディメンションの楽器がマッチするわきゃありません。


さて、モデムを見てきたらまだ繋がってる模様、、

# by k_ohtake | 2012-01-06 01:05 | チューンアップ・カスタム
2011年 12月 08日

やっぱり育ち

調整の追い込みやサックスのメカニズムの悪さを補うカスタムや調整をして十分気持ちいい鳴りになるものの、やっぱり10年以上は確実に吹き込まれて各部が磨耗するまでによく育った楽器のあの鳴りの素直さ、気持ちよさは育てた楽器でしか得られませんね…
そしてそれはちゃんと調整されたその様な育った楽器を吹いた事がある人にしかわからない事なのですが、、

それを目指して振動処理を色々工夫して今のシステムを開発しましたが、それでもやっぱりよく響く状態に調整された楽器のあの振動は再現できないので何ヶ月もノンストップでかけてやっと効果が出てくるというもの、、
ましてや、よく皆さんやってるスピーカーの前に立てかけて~ とか、ダイヤトーン等の例のユニットを使った程度の振動では完全に焼け石に水で効果なんてありゃしません、、 下手すると逆に均一さが崩れてヘンな癖が付きかねません、、
私の処理でも現状以上のパワーを与えられますが、今度は別の加工効果や実際に吹いてる状態での振動とは違う管体面での波の伝達状態によって同様に均し処理にならなくなってしまいます。

楽器がもつ癖を自分自身の体が見につく為の自分自身の育ちも含めてやはり少なくとも一台は10年20年と愛用し続ける楽器を持つべきだな~ と実感します。
マウスピースも同様に、、 見ていると、アレコレ手を出してとっかえひっかえしてて結局何一つとして使いこなしていない状態に陥ってる人は多いですからね、、それは楽器本体にも言えますけど、、

育った楽器というのは楽器自体が響き・鳴りを記憶しているかのごとく反応をするのが関係するのか、結構調整が通常レベルの息漏れが多数ある状態でもそこそこ素直に鳴るんですよね、、だからといって調整がそれでいいとは安易には言えず、、

自分のメインの164は見た目ばかりはいい風合いに育ったものの、調整・カスタム依頼に多数やってくる良く育った楽器の調整後の更なる気持ちいい響きの前にはまだまだヒヨっコだのぅ と思える面がチラホラ・・・
今年はまともに吹く時間が全然なく、調整確認が殆ど、、 この半年はトータルでも2時間も吹けていない事態に、、 口の筋肉もズルズルです、、

自分も楽器も育てなきゃ・・・

# by k_ohtake | 2011-12-08 13:51 | etc.
2011年 11月 28日

色々忘れ気味・・・

相変わらずヤフオクへの出し方やらこのブログの書き込みの為のログインやら色々変わって迷子になったりしますが、、
前回オークションに出したのは半年位前になるでしょうか、、 その時は落札後に調整のさじ加減を聞いてから仕上げて という形式にしてみましたが今回は 中 の具合で一旦全部完成させておきました。
明日辺りに YTS-62 ROXYmodel98テナー Weltklangテナー model95と同じ初期のアルト の四本を…
出来上がっているので先週出してもよかったのですが色々バタバタしてしまい、、


色々忘れ気味・・・_b0178708_23563783.jpg


# by k_ohtake | 2011-11-28 23:58 | 日常